君に出会わなければ…








もうすでに時刻は3時を回ってた。








午後から半休を取っていたお父様は、この後の用事は何も無いのだろう。







ある意味、久しぶりにゆっくりできる日になった今日。








溝口が、すぐにお父様の部屋にお茶の用意をするように、玄関で出迎えのためにいたトヨ婆に言った。








「お茶の用意を旦那様のお部屋にお願いします。」








「かしこまりました。」







溝口の方が一応、上下関係は上らしくトヨ婆は敬語なのだが、溝口はトヨ婆には敵わない。







「旦那様、今日は天気が良い事ですし、お庭でお茶を召し上がるのはどうですか?」







そうお父様に言うトヨ婆。