君に出会わなければ…







病院からの帰り道はどこに行くことなく、そのまま家に帰った。







お母様は疲れたのか、
「少し休むわね。」
と言ってお父様の肩に寄りかかって寝ていた。







家に帰った時に、泣き腫らした目をしたお母様を見て、みんなに心配されてしまうだろう。










少し休んだ方がいいと、お父様も何も言わずにそのまま仕事の書類を読んでいた。








車の中で仕事なんて、私なら一発で車酔いする。






運転は溝口がしているから、今日は酔う心配はない。







車の中ですることもない私は、外を見ながら今後のことを考えた。