君に出会わなければ…







もう隠せないか。





「いつからなの?」


「最近です。」




お母様の質問に素直に答えた。




「一昨日も痛かったの?」




「多少。」



気まずくて下をうつむいた。





少しの沈黙の後お父様が口を開いた。





「病院には母さんも私も一緒に行くことにしたよ。」




私は思わず顔を上げてお父様を見た。





「娘の病気がなんなのか、しっかり説明を受けないとね。」




そう言って私の頭を撫でるお父様。




「仕事は…?」




そう聞くと、おじさんが答えた。





「すでに半休にしてあります。



私もそこで、有休を取らせていただきました。




旦那様もこの機会に少し仕事から離れた方が良いかと思い、強引に開けたんです。」