君に出会わなければ…

溝口、あんた言ったの?






私は心の中で溝口に問いかけた。




私が何を考えてるのかわかったのだろう。




溝口は頭を深く下げた。



「溝口、あんた…‼︎」





「茉莉、凌太くんを責めるのは筋違いだよ。」





おもわず溝口に「あんた、バカじゃないの⁉︎」と怒鳴りそうなったが、お父様の言葉が、途中で遮る役割を果たしたことによって押し止まった。






確かに溝口のせいではない。




こんなこと隠し通せるわけないんだ。






「どこまで、誰が何を知っているんですか。」





私は下をうつむいて、誰に聞くでもなく質問した。