君に出会わなければ…








「茉莉…‼︎」
目に大粒の涙を浮かべたお母様が、ベッドルームへ入ってきた途端、私を見るや、大きな声で私を呼んだかと思ったら、ベッドサイドへ駆け寄ってきた。





その後から、お父様と、普段と変わらない無表情の溝口と、溝口のお父さんが、木村さんと入れ違いに、ゆっくりこちらへやってきた。






「茉莉、もう起きて平気なの⁉︎大丈夫?痛いところはない?」






私の手を握りながら、肩をさするお母様は嵐のように質問を浴びせてくる。





私は笑いながら答えた。