君に出会わなければ…






坂本さんは隣の部屋にいたらしく、モナの声を聞きつけて、ベッドルームへやってきた。




「モナ、どうしたの?」




そうモナに声をかけた坂本さんは、私が目を覚ましたことに気づいた。





「お嬢様‼︎目を覚まされましたか⁉︎体調は、体調はどうですか⁉︎」





ベッドサイドまで来て、私の顔を覗き込む坂本さんの顔を見て、相当心配をかけてしまったことがよく分かった。





「もう大丈夫。心配かけてごめんね。」






上手く声が出ず、かすれた声で何とか伝えようとするが、あまり説得力はなさそうだ。





坂本さんの心配そうな表紙が和らがない。