待ってるよ、 待ってるから、帰ってきて。 毎日毎日そう願う。 でも―― 「風邪ひくよ、帰ろう実織ちゃん」 優しい声に、ハッとした。 気付くと、 私は雨の中立ち尽くしていた。 あの日、 紘夜と出会った路地裏で―― 「……でも、紘夜が、来るかも……」 ここなら、会えるかもしれない。 前も、 探して探して、ここで会えた。 だから――