冷たい雨に咲く紅い花【後篇ーside実織ー】


吉水さんの、
その姿から、目がそらせない。




彼の掌には、
血に染まった白い牡丹の花。


彼の腕には、
血に染まった黒いジャケット。





気付いた時には、

しがみついていた。





甘い煙草の匂いがする、


黒いジャケットに。