ダイヤモンドの誘惑

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その日の夜。

店内で、仕事をしながら、

蓮を待っていると…

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店の電話が鳴り、

私はそれに出た。

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「はい、diamond本店です」

『こんばんは・・・

前に一度、貴女にお会いした者です』

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その声は、しっかりと聴き覚えがあった。

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私を見に来たと言う、

サファイアのリングをした紳士。

その人の声だった。

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「何か、ご用でしょうか?」

私は事務的な態度をとった。

・・・

すると、その紳士は、

クスクスと笑った。