ダイヤモンドの誘惑

・・・

流石は本店。

・・・

毎日客足が途切れることはない。

・・・

クリスマス当日だってこともあり、

更に店内はごった返していた。

・・・

「安藤さんちょっと」

・・・

お客様の対応が終わった途端、

・・・

幸美さんに呼ばれた私。

・・・

店長室に行くと、

ブランド物の袋を手渡された。

・・・

「ちょっと別の仕事を頼みたいの」

「…別、ですか?」

「ええ。それに着替えて、

グランドホテルに向かって」

「・・?」

首を傾げる私に…

・・・

「裏で、愛斗が待機してるから」

「あの?」

「ほら、早く」