「帰らんの?」

『さぁ?』

ねぇ、亮太くん。

あたし、まだ帰りたくないよ。

まだ、離れたくないよ

「もう、あかんって。帰らんとあかんやろ?」

『そう、だけど…』

あたしは“帰りたくないの”、“離れたくないの”っていう視線を亮太くんに送ってみた。

「っ……」

亮太くんは少しかがんで、あたしにキスをおとした。

すぐに舌が入ってきて、絡まりあう。

だけどすぐに離れて、

「ここだと誰に見られるかわからんしな」

そう言って、少し笑った亮太くん。