ぬくもりをもう一度

「彼ね、就職先の先輩なの。

 いつもミスばっかり

 しちゃう私を、

 彼はその度にフォローしてくれて、

 すごく頼れる人なんだ」


「そう……なんだ」


まだ見ぬ香澄の婚約者の姿を

考えながら、

香澄と付き合っていた

当時の自分を思い返してみる。


そして、小さく溜め息を

ひとつついた。