ぬくもりをもう一度

「ならいいんだけど。

 阿久津くんが笑うことって、

 あんまりないからビックリしちゃった。

 それよりも、ねぇ阿久津くん。

 もうお昼だけれど、

 一緒に食べに行かない?」


その言葉で俺はようやく

時計に目をやる。


野々原の言う通り、

昼休憩に入ったらしい。


時計の両針がてっぺんで

重なり合っている。


椅子の背もたれを使って

思い切り伸びをすると、

なかなかこたえない俺がじれったいのか

野々原が話し始める。