お姫様に花束を


「……まさか。
写真なら多分城の方でアルバムとして保存されてるだろうし……」

「そうなのか?」

「うん。
でも、私が見た時にはここの写真なんて一枚もなかったわ」


カノンはそう言いながら苦笑いする。


「……でも、まぁ……探してみる価値はあるかも……」


苦笑いしながらカノンが棚の一番上の引き出しを開けてみた。


「……あれ?」


カノンは引き出しの中身を見ながらすっとんきょうな声を出した。

俺は引き出しの中を覗きながら小さく笑った。


「案外早く見つかったな」

「たまたま開けてみただけなのに……」


引き出しの中には"Album"と題された本が一冊。

これは……多分、俺達が今まさに探そうとしていたものに違いない。


「……開けてみれば?」


俺がそう言うと、カノンはゆっくり頷き……そのままアルバムの表紙に手をかけた。