パン屋のおばさんからベーグルやその他いろいろ貰い、俺は外に出た。

本当、おばさんには引っ越してきた当初から良くしてもらってる。

朝だけじゃ食べきれない分は昼に回そう。

おばさんのとこのパンはと美味しいからな。


いくら食べても飽きない。


「リオン!!」

「ん?」


歩いていると、突然大声で呼ばれた。

振り返れば、そこには……


「おっちゃん!」


肉屋のおっちゃんだった。

そうだ、ここは肉屋の前だった。


「ちょっと、リオン!
こっちに来い!」

「え?あ、ちょっ……おっちゃん!」


俺は店から出てきたおっちゃんに腕を捕まれ、店内に押し込まれた。