HERO*


余命1カ月と言われたお父さんのベッドの横では
ただ一人
僕はイスの上に座っていた

お母さんはいない

僕が生まれて間もない時
大ゲンカして離婚してしまった
お母さんは新しい人が見つかったと言って
僕をお父さんに任せた

とても不器用だったお父さんはシングルファーザーに世界一向かないんじゃないかと思うくらいだったけど
僕が自分で歩けるようになったくらいのときは
アルバムを作るくらいの余裕も出てきていたらしい

でも僕が4歳のとき
病気にかかってしまった