舞う蝶と聖なる龍

「…姉が男装してるなんて嫌だろーし。それに…私達は敵だから」


敵なんて言葉、あんまり使いたくない。


だけど敵というのは本当のことで。


黒蝶は抜けたから敵というには少し違うだろうけど。


「…そうか。いつかはちゃんと言いなさい」


「……はい」


いつかが……いつになるか分からない。


それまで私は…みんなといたい…。


「八尋たちが待っている。行きなさい」


「はい!」


私はそう言ってリビングを出た。