――――それから何も喋らないまま、家の前に到着。 「蓮‼今日はありがとう‼一緒に帰れて嬉しかったよ!」 私は蓮にこの想いに気づいてほしくて、精一杯の笑顔を向けた。 「…………」 バタン―――― 蓮は私の顔をチラッと見て何にも言わず、私の家の隣にある自分の部屋に入って行った。 「はぁ…」 全然進展する気配ないなぁ……。 私は口を尖らせて、家に入った。