ガチャガチャガタンッ!!!!




教室には机や椅子がぶつかり合う音が響く。




私は尻もちついた状態。





「いったぁ……」





そう、私は可憐ちゃんに思い切り押されて後ろ向きに倒れたのだ。





「な、何で可憐ちゃんこんなこと…っ」





可憐ちゃんは怖い表情で私を見た。





「ごめんね?由那ちゃん。つい、ムカついちゃって……」





そう言いながら笑う可憐ちゃん。
本当に笑ってるようには見えないけど。





「てか、別にあんたに教えてもらわなくても私わかるし。少なくともあんたよりは成績いいし。」





急に“あんた”呼ばわりされてビックリする。




「じゃあ、何で……」





「蓮君と別れてもらおうと思って。」





………そういうことだったんだ。