ドスン─── 「いったぁ……くない!?」 下を見ると、蓮が私の下敷きになっていた。 「蓮!?」 「早くどけよ……」 「あぁ、ごめん!!」 私は慌てて蓮の上から退く。 蓮……助けてくれたの? 「蓮……ごめんね……」 「ほんとお前は昔からドジだな。」 と、呆れたように言う。 小さい頃もそうやって文句言いながら助けてくれたよね。 そんな……優しい蓮が好きなんだ。