ここにいるのか……?




俺はゆっくり中を覗く。





ベッドに寝息を立てて寝ている、由那がいた。





……寝てたのか。





俺は由那の寝ているベッドの近くに座った。




由那……相当泣いてたんだな。





頬に涙の伝ったあとが残っている。





「何で泣いてたんだよ……」





俺が優しくすると何で由那が傷つくんだ……?




由那の言ってた『勘違い』ってどういう勘違いなんだ……?





……とにかく、由那を連れ戻すか。





そして俺は由那を起こさないように、お姫様抱っこというやつをして、自分の部屋のベッドに運んだ。





……後で、話を聞くか。





俺は由那を自分のベッドにおくと、部屋を出た。