柏崎side 〈屋上で、待ってる。できるだけ早く来て〉 カチカチとメールを打ち、由実を屋上に呼び出す。 今日で、由実とのことはけじめをつけるつもりだし、最勝寺さんには、俺の気持ちを伝えるつもりだ。 でも、俺は素直じゃないから、ちゃんと伝えられるか心配だけど…。 柵にもたれかかって、由実を待つ。 「…仁くん?」 10分ほど、たったころ。 由実は、遠慮がちにドアを開けて入ってきた。