「だって、この人のメールだけ保存してあるし。お前意外と分かりやすいなぁ~」 ケタケタと楽しそうに笑っている山田。 …この野郎。 「バカにすんな」 ぷいっとそっぽを向けば、ゴメンゴメンと適当に誤ってくる田中。 「…仕方ない。私は心が広いからな。許してやる」 「うわー、どの口が言ってんだ」 わざとらしく、大げさに驚いている山田。 「うっさいッ」 結局、今日一日山田におちょくられて終わってしまった。