翌日。 昨日の先輩の言葉を思い出しては、私は顔を赤くしていた。 『…好きだよ』 ダメだダメだッ!! 先輩は、委員長と付き合ってるんだし。 諦めなきゃダメだよ! 気合を入れるために、軽く頬を叩く。 ベシッ! ……痛い。 気を取り直して、教室に入ると、 「おはよー誠!」 ムギュっと、奏が抱きついてきた。 「お、おはよ」