「では63ページ開いてくださーい」 あたしは今にもキュン死してしまいそうな桜井を救いだそうと、授業を進めることにした。 あれから颯汰とメールのやり取りはたまにちょこちょこするものの、飲み会?の誘いが一切ない。 あたしの、せいなんかな……? あたしがいきなり変な態度とったから……? 「――先生!先生ってば!」 前から二番目の女子生徒があたしを呼んだ。 「あっ、はい!なんですか」 「教科書、逆さまです」 あたしと彼女の間に沈黙が生まれた。 「……ええっ?!」