俺と大希は少し引いてたが山田は気にも止めず、「お前等ノリ悪いなぁ!てか健全じゃねぇっ!お前等に一冊ずつやるよ!」と言い出した。 「や、ちょっとそれは……」と俺は断った。 「いや、悪いよ。山田の小遣いで買ったやつをただでもらうなんてできないよ」 人の良い大希はそう答えた。 いや、問題はそこじゃないだろ大希。 「佐藤カタイこと気にすんなって!遠慮するな!」 山田は大希の背中をバシバシ叩いた。 「俺そろそろ帰るわー」 「あ、俺も」 そう言うと、二人は帰っていった。 「おー、じゃあなー」