○エピローグ○ 季節が、 幾度巡っただろう。 楓の木は、 今もしっかり根っこを張り、 この庭にいる。 俺様…いや、 「俺」が、 この庭で、 さすがにもう迷子になる事はないけれど、俺たちの大切なモノだって事には変わりない。 一緒に過ごした、 大切な時間。 大切な思い出たち。 友達なのかな。 家族なのかな。 俺たちにとって、 「人」も「木」も、 「動物」も、 みんな同じ。 そんなの関係ないんだよ。