「姉ちゃん…」


私がしっかりしなきゃ…

そう思うのに、涙は止めどなく
溢れて地面にシミをつけた。



「行くぞ。」


高校を卒業して19歳にも
なって…高校生の弟に


強く抱き締めてもらっている


私…情けない。



「莉亜ちゃん!蓮くん!」


ものすごい顔で走ってくる
祖母と祖父。


「お婆ちゃんっ!」


思わず抱きついて私はまた泣いた