飛行機の時間になって、でもまだ、あれから一言も話してない。 というより、目すらあってない。 気まずい空気に耐えきれなくて、思い切って悠に聞く。 「ねぇ、ごめん‼本当にごめん。私「なんでお前が謝るんだよ⁈」 悠がいきなり大声で言う。 「⁉」 「……真梨は………なにも悪くないだろ」 静かに言う悠は、どこか雰囲気が違う。 怖くなって 「でもっ‼」 と叫ぶ。 でもまた 「それ以上、なにも言うな」 と言われ、なにも言えなくなってしまった。 私たちはその後、一言も話さずに別れた。