着いた先は、保健室だった。 「?なんで保健室…?」 私が聞くと、晃希が氷の入ったビニール袋を差し出しながら、 「頬、赤いから」 と答えてくれた。 驚いて正面の鏡をみると、たしかにさっき奈保に叩かれた頬が赤くなっていた。 「ほんとだ…」 「…ま、奈保は取り乱してただけだろうからさ…許してやれよ?」 「うん…分かってるよ。」 奈保はそんな簡単に人を叩くような人じゃない。それは親友の私が1番よく知ってる。