奈保は続けて言う。 「私が言ったこと何も気にしてないの?透のことはもうどうでもいいの?ねえ!」 私はそれでも冷静に、返事をした。 「見てたんだ、昨日」 「そんなことどうでもいいでしょ!?私の質問に答えてよ!未空は透と晃希じゃ飽き足らず、水草にまで手をだしたの?いい加減にしてよ!!」 パァン 「ーーーった」 頬にじわじわとした感触がする。 奈保に平手打ちをされてしまったみたいだ。