…もしかしたら離れたのは間違いだったかもしれない。 「あっ」 朝場さんと、出会ってしまった… 私はどうしていいか分からず、黙ってしまった。 朝場さんは、私がお姫様だっこやさっきのシーンなどを見てることを知らない。 だからきっと気まずいとかいう感情を持っているのは私だけ。 だから余計に口を開けなかった。 先に喋ったのは朝場さんだった。 「立切、さん?」 「あ、うん、そう。えと…」 1人でもごもごする私。 そんな私にまた朝場さんが質問を投げかけた。