こんなだから、あたしのことは誰も好きになってくれないんだ。 どんどん後ろ向きになっていく気持ちは抑えられない。 (神無、お願い、謝るからここへ来てよ。 いつもみたいに、笑ってよ……) まりあは祈らずにはいられなかった。 大好きな先輩も、大好きな親友も、失いたくない。 それは、わがままだろうか──。