まりあは清良の口を必死でふさぐ。 なんだ、元気そうじゃないか。 龍真はひとまず安心して、教室を出て行こうとした。 すると……。 「神無……」 入口で、ぷるぷるしながら立っている神無を、見つけてしまった。 「……あのさ」 「…………っ」 話しかけようとしたのに、神無はくるりと踵を返し、走っていってしまった。 「あれ、神無?」 「え?」 清良が気づき、まりあが顔を上げる。 そのときにはもう、龍真も駆けだしていた。