見慣れた町が、新幹線の窓から見える。 帰ってきた。 まりあは荷物を確認し、座席を立った。 笑おう。 神無は、あたしが泣いてると思ってるだろうけど。 実際、別れの瞬間はやはり盛大に泣いてしまったけど。 でも、あたしには神無や大好きな皆がいる。 ……ほら。 「おかえり、まりあーっ!!」 まりあは改札の外から手を振った神無に、笑って手を振り返した。 【END】