まりあが止めると、清良と瑠美は悪い笑い方をした。


神無は明らかに何かあった様子で、頭から湯気を出し、床に突っ伏していた。


まりあがよしよしとそれを抱き起こす。


自分だって興味がないわけじゃないけれど、そういう話が苦手な子だっているんだから。


無理に聞いちゃいけないよ、うん。


まりあはそう思っていたが、他の二人は容赦なかった。



「そういうまりあは~?」


「はっ?」


「瑛先輩って、どうなの?

すごく変わってんじゃん。

そっちの方のしかたも、変わってるわけ?」


「ばばばば、バカ者っ!!

瑛さんは、意外と普通なんだから!!」



真っ赤になって反論して、しまったと思った。


案の定、清良と瑠美がますます悪い笑い方をしている。