幕末桜

「…そなた、もしや近藤一派と関わりがあるのではないだろうな…」

新見の低く恐ろしい声が鳴り響く。

(っ気づいて!?…ここで誤魔化しても時間の無駄か…)

私は持っていたお茶をおくと懐に手を入れ短剣をもった。

「私がなんとしても、守ってみせるわ。あなた達に、彼らの夢を、誠を潰させたりしない!!」

「っ!!やはりか…!!おのれ…。クッ、女に何が出来ると言うのだ!お前にはここで死んでもらう。安心しろ。すぐに近藤と土方も地獄行きだ。お前の方がちぃとばかり早いだけよっ!!!」

そして新見は私に切り掛かった。

私はそれをなんとか避ける。

だけど早い。

(…クッ…早い…それに着物で身動きが取れない…っ)

ザッ、っと避けたつもりが肩を斬られた。

随分深く斬られたのかもう着物に血が滲む。

痛いなんてもんじゃない。

けれど隙を見せれば切られる。

私は素早くしゃがむと新見の足を斬った。

だか肩が痛むせいか力が入らない。

ポタポタと血が流れてくる。

(…っ守らなきゃ…いけないのに…っ)