たった一日で分かってしまった、芹沢一派が黒だとゆう現実。

確かな証拠さえ出れば芹沢一派を討ち、新撰組は本物になる。


これ以上、芹沢を新撰組局長として、

武士として、見逃すわけにはいかない。

土方さんから話しを聞いた時、もう皆は覚悟を決めたんだ。

だから私はその覚悟を果たせるための手助けをする。

一秒でも早く、決定的な証拠を見つけること。

……たとえ、

この身が傷つこうとも。





その夜、八木低で私の紹介が行われた。

いつもとは少し結い方を変え、着物を着て少し紅もさした。

そっと胸に手をおいて、小さな深呼吸をする。


そしてそっと部屋に入った。

そこにはさっき出会った新見が横に座っていて、その前に芹沢と思われる大きな男がいた。


…芹沢…鴨…。

私は高鳴る胸を必死に抑えながら頭を下げた。