〜沖田、Side〜

ザシュッー。

とゆう音と共に静かに倒れる男。

急所は外しているから死にはしないだろうけど、

もう剣で人を切るのは無理だろう。

僕は静かに刀を鞘に納めると隊士達に

「皆、お疲れ様。僕は屯所に帰って土方さんに報告しておくから。後は頼んだよ」

と声をかけ、その場を後にした。

やれやれ、と首の骨を鳴らしながら歩いていると片の先が斬られているのに築いた。

やっぱりさっき斬られてたか、と振り返り溜め息をつく。

今まで、危ない事はあったけど少しでも斬られるなんて事は無かったのに。

最近の自分はどうも変だ。

風邪をひいたかのようにボーッとして、

剣を持っている時でさえ、全く別のー。

蝶ちゃんの事を考えてしまう。

今、蝶ちゃんは八木邸へ潜入捜査中だ。

何もされないか心配でしょうがないのは蝶ちゃんが大切な仲間だから、

と思っていたけど、どうやらそれは違うみたいだ。

僕は多分、嫌…きっと

蝶ちゃんの事が好きなんだ。