幕末桜

屯所の中に入ると、それはそれは長い廊下があった。

…今思うと新撰組の屯所ってなんか豪邸みたい……。

庭なんか私の家よりも断然広いし、玄関なんか私の部屋と同じような広さ。

長い長い廊下の両隣には沢山の部屋がある。

此処に新撰組の隊士が生活しているんだ……。

そして、長い廊下の突き当たりに大きな部屋があった。

恐らくこの部屋が新撰組局長…

…近藤勇さんの部屋なのであろう。

部屋からはまるで宴会をしているかのような賑やかな声が聞こえる。

(この部屋にいるのが幹部の人達かな…?

良かった…怖い人達ではなさそう…)

「…蝶ちゃん?開けるよ?」

「はい、大丈夫です。ありがとう、沖田さん」

いよいよだ…

私は息を呑んだ。