「ふぅ…」

私は父様の部屋で見つけた本を3日かけて読み続けた。

今日も朝からずっと読み続けたので体のあちこちが痛い。

「ててて…足が痺れて痛いや…」

おかげで新撰組の全てが分かった。

「私の力でこの人達を救えれば良いのに…」

そんな事出来る訳無い。

分かっている。

けれど……

知らず知らずの内に涙を流していた。

「……蝶」

勢い良く後ろを振り向くとそこには悲しい顔をした母様と父様がいた。

私は溢れ出る涙を無理矢理拭った。

「っ母様、父様!!どっどうしたのですか!?」

私はわざと明るく振る舞った。