「新撰組目録」−。

そうかかれたその本は、相当古いものなのか黄色い染みがよく目立つ。

「新撰組−…?」

聞いた事はあるがそんなに詳しい事は知らない。

そんなこんなで考えていると部屋の襖が開いた。

「なんだ蝶か、何を見ているんだ?」

父様がそう言いながら入って来た。

「お帰りなさい!!父様!!‘新撰組目録’って本を………って勝手に入ってごめんなさい!!」

父様、怒ってるかな…?

「フッ…かまわないよ。それよりその本が気に入ったのか?」

あぁ良かった…

怒ってない。

「はい。気になるとゆうか、なんとゆうか…

父様、読んでみてもいいですか?」

「もちろん良いよ。部屋でじっくり読むといい」

「ありがとうございますっ!!」

私はそう言うと父様の部屋を飛び出した。