幕末桜

「…母様、父様、私にこの事を話すのにどれほどお悩みになられましたことか…

蝶は嬉しゅうございます」

わたしがそう言うと二人共優しく微笑んだ。

「今日はもう寝なさい、いろいろな事があって疲れただろう」

「はい。…父様も母様もちゃんとお休みになって下さいね?」

「あぁ」

「さぁ、蝶。おやすみなさい」

「おやすみなさい、母様、父様…」

「おやすみ」

父様がそう言うと、私はすぐに眠気が来て5分も経たずに眠ってしまった。