幕末桜

「…沖田さん…」

「…良かった…。本当に良かった……」

「…沖田さん……、私…、凄く怖かったけど…沖田さんの…、皆さんのお陰で頑張れたんです…。ありがとう…、沖田さん…」

「…蝶ちゃん…。君がもう二度と怖い思いをしないように僕が君を守るから…。」

「…うん…」

「必ず…。必ず守ってみせる…」

「…うん…。ありがとう…沖田さん…」

それきり沖田さん黙って私を抱きしめていた。

強く…、だけど壊れ物を扱うように優しく…。







「………蝶ちゃん?ごめんね、もうすぐ夕餉だろうから行こうか」

しばらくして沖田さんが呟いた。

「はい!…あ、えーと…沖田さん、ちょっと先に行っててもらっていいですか…?私、まだ少し体がだるくて…」

「大丈夫?なんなら僕も…」

「あ、大丈夫です!少し休んでからすぐ行きますから!」

「本当…?分かった。無理はしないでね…?気分が悪くなったらすぐに言ってね!」

「はい!ありがとうございます!沖田さん!」

「じゃあ後でね」

そう言って沖田さんは部屋を出た。