「おい、K!聞いてんのかよ!!」

「えぇ、聞いていますよ」

「!」


雰囲気も口調も、元に戻ってる……。


「失礼しました。痛かったでしょう」


そう言ってKは、俺の手首を優しく撫でる。


「嗚呼、少し赤くなってしまいましたね」


と、どこに持っていたのか小瓶を取り出し、黒いハンカチを濡らした。