――――その週末
いつも馴染みのスタジオに
ギタリスト募集の掲示を出した。


条件は特になし。

……って違うな。
俺達が探してるのは
“弾ける”ギタリスト

ただそれだけ。


もう新メンバーとか
切り替えんのが早過ぎるって?

――イヤ、逆に遅いぐらいだろ。


だって松さん達だけじゃない。
もうこれ以上他のどんな奴らにも
絶対に負けたくねーし。


うん、なんつーか……
ジリジリと心がざわついて
焦りとか予感とか
色んな感情に急かされてる感じだ――。