選ばれし者



椎「お前が逆に俺等の立場だったらどう思うんだよ。」


苦い顔をして言った椎を見て、想像してみた。


もし、私が目の前で戦っている仲間を助けられないなら。
もし、わかっているのに何もできないでたすけられたら。
もし、なにも言わずに勝手に一人で向かわれてしまったら。




梨「・・・嫌だ・・・。」


椎「一人で全てを背負い込むな。なにも迷惑だなんて思っていない。本気で迷惑だったら今頃ここで話してない。もし、それでも迷惑とおもうなら、俺はそれが迷惑だ。迷惑かけたくねえっておもうなら、もっと俺らを頼れ・・・。」



涼「俺も、そうおもうよ。梨鈴。一人で抱え込んでる梨鈴をみるのはつらいよ・・・?」


海「妹に助けられる、そんでもって助けられない兄の身にもなってみろよ。」


空「お前が言ったように、俺らのことも・・・信じて?」



ずっと、苦しかった。
居場所をくれる、いつも助けてくれる、
あの笑顔が、この仲間が、自分のせいで消えてしまうのではないかと。
恐れていた。




椎「俺たちは何があってもお前から離れねえ。」





梨「・・・っ・・・。」



涙がたくさん出てきた。

そんな私をみんなは、「しょうがねーな」といいながらあやしてくれた。

もう、このぬくもりは手放せない。
自分で絶対に守り抜いてみせる・・・。


この仲間を・・・。この笑顔を・・・。