選ばれし者



空「・・・だったら・・・行くぞっっ!」

その言葉と同時に空兄は龍一に拳をぶつけに行った。

龍「う゛っ・・・。」

見事に鳩尾に入った空兄の拳。

崩れ落ちる龍一。

海「口だけかよ。」

海にいがそう言った瞬間、
バキッという鈍い音と一緒に少量の赤い液体がぽたぽたと
グラウンドに落ちた。

海「なに?仲間意識あったんだな。お前ら。」

海兄の頬には痛々しい色に変色していた。

海兄を殴ったのは・・・

和「いくら尊敬してる先輩っつても、許しませんよ?」

笑いながら言っているものの、目は冷え切っていて一切笑っていない。

海「ふーん・・・。じゃぁ、俺の相手はお前かな?」

和「喜んで。」


そういってまた殴り合いが始まった。