『ただいまより、最終種目<喧嘩>を始めます。観客の皆様。気分が悪くなられた場合はすみやかに保健室へお願いします。』
アナウンスが入った。
<速やかに保健室>ってそうとうすごい戦いになるな・・・。
きっと、私が力を使ってしまった時のために・・・。
護身術だけでなんとかなるように、せめて、わからないくらいの力ですべてが丸く収まりますように・・・。
そう願いながら戦場へ踏み込んだ。
ここからは全員が敵。信用できるのは己のみ。
自分へ何度も言い聞かせてはじまった・・・。
雷管の音と共に、
悪魔の時間が・・・。
