選ばれし者



食卓にみんなが揃って、ごはんをたべおわり、
片付けを済ませた。


すると、父が突然、険しい顔でいった。

父「大事なはなしがある。」

なんだろう?大事な話?

父「梨鈴。お前のことだ。」

梨「え・・・?私・・・?」

父「そうだ。空と海も一緒に聞け。」

空海「はい(うん)」

父「明日は、梨鈴の16歳の誕生日だな?」

梨「はい。」

父「そうして、おまえが両親がいなくなってしまった日。そして、私たちに出会った、
大切な日でもある。」

梨「・・・はい。」

父「合わせたい人がいるんだ。その人達がきたら、話をする。」

梨「達・・・?」

父「そうだ。」


梨「分かりました。しっかり準備をしておきます。」



話とやらを終えて、部屋に戻ろうとしたとき・・・


父「それと・・・」

梨「・・・?」

父「もう、11年も一緒にいるんだ。いい加減に敬語はやめようじゃないか。」

微笑んでそういった父。

梨「はい・・・じゃなくてうん。」

父「よし。じゃぁ、したくをしておいで。」

梨「うん。」


なんか、16歳って不思議なかんじ。

ちょっとホクホクしながら支度をしに戻った私。
このときは、これからあんなことになっちゃうなんて
おもいもしなかった。